まつりの歴史
犬っこまつりは、元和の昔より、約400年もの長い間続いたといわれる湯沢地方の民俗行事です。
そのころ、白昼堂々と人家を襲う「白討(はくとう)」という大盗賊がいましたが、湯沢の殿様がこれら一味を退治し、再びこのような悪党が現れないようにと、米の粉で小さな犬っこや鶴亀を作らせ、旧小正月の晩に、これを家の入口や窓々にお供えして祈念させたのが、この犬っこまつりの始まりとされています。
また、夕暮れになると子どもたちが、門口に雪で作ったお堂っこの中に犬っこを餅や甘酒などとともにお供えして、夜が更けるまで遊び明かす風習がありました。
この日、町内の広場やまつり会場などにつくられた雪のお堂っこのろうそくに火がともり、メルヘンの世界へと誘います。